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「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(1)、簡単&スピーディ!簡易見積のご案内:CCSフラッシュNo.047

こんにちは。株式会社サンメディア CCS権利処理推進室です。

今年1年もご愛顧賜りまして、誠にありがとうございました。

本年最後のCCSフラッシュをお届けします。
来年も引き続きお引立てのほどお願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えください。

サンメディアCCSフラッシュNo.047では、以下の情報をお届けいたします。

 ● 「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(1)
 ● 簡単&スピーディ!簡易見積で転載許諾取得依頼を手軽にスタートできます ~簡易見積のご案内~

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【1】「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(1)
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文化審議会著作権分科会法制度小委員会が令和6年3月15日に
「AI と著作権に関する考え方について」を発表しました。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94037901_01.pdf

本文書は、生成AI(人工知能)と著作権の関係を整理し、関係者の理解を深めること
を目的とし、AI技術の発展と著作権保護のバランスを図るための指針として、
関係者の参考となることを目指しています。
これから何回かに分けて要点をご紹介していきます。
今回は、「1.はじめに」の要点です。

「目次」は次の通りとなっています。

目次
1.はじめに
(1)本考え方の取りまとめに至る経緯
(2)本考え方の位置づけ・性質
(3)著作権法以外の分野における生成AIについての検討との関係
2.検討の前提として
(1)従来の著作権法の考え方との整合性について
(2)AIと著作権の関係に関する従来の整理
3.生成AIの技術的な背景について
(1)生成AIについて
(2)生成AIに関する新たな技術
(3)AI開発事業者・AIサービス提供事業者による技術的な措置について
4.関係者からの様々な懸念の声について
(1)クリエイターや実演家等の権利者の懸念
(2)AI開発事業者・AIサービス提供事業者等の事業者の懸念
(3)AI利用者の懸念
5.各論点について
(1)開発・学習段階
(2)生成・利用段階
(3)生成物の著作物性について
(4)その他の論点について
6.おわりに

◆要点◆
1.はじめに
(1)本考え方の取りまとめに至る経緯
1. 背景と進展
インターネットや計算技術の進化により、AI技術、特に生成AIの発展が急速に進んでいる。
生成AIは、利用者の指示に基づいてコンテンツを生成し、人間が作成したものと
見分けがつかない成果物も可能。

2. 懸念点の浮上
著作権者:AIの学習・生成が著作権侵害になる可能性を懸念。
AI開発事業者:開発過程や生成物が著作権を侵害するリスク。
AI利用者:意図せず著作権を侵害するリスク。

3. 国際的・国内的な取り組み
G7広島サミットで、生成AIの課題や機会を評価する必要性が指摘され、
「広島AIプロセス」が始動。
国内では、AI戦略会議や知的財産推進計画2023で、生成AIと著作権の関係について
議論と対応方針の検討を進めることが明記。

(2)本考え方の位置づけ・性質
1. 著作権法の性質と司法判断の必要性
– 著作権法は私人間の権利・義務関係を規定する法律であり、生成AIとの関係も
   個別具体的な事案に応じた司法判断が本来求められる。
– ただし、生成AIと著作権の関係については判例・裁判例が乏しく、一定の解釈
   指針を示すことが有益とされる。

2. ガイドラインの必要性と現状
– 民間におけるガイドライン策定は重要だが、対応はまだ途上。
– 生成AIの普及に伴う著作権懸念の早急な解消が必要。

3. 本考え方の策定背景
– 文化審議会の小委員会が、クリエイター、AI事業者、利用者などの関係者から
   意見を収集。

AI戦略会議や内閣府の知的財産検討会の議論も参考にし、現行法の適用関係を整理。

4. 本考え方の目的と性質

生成AIと著作権に関する法的リスクを関係者が把握し、自ら権利実現を図るための参考資料。
– 法的拘束力は持たず、特定技術の法的評価を確定するものではない。

(3)著作権法以外の分野における生成AIについての検討との関係
1. 広範なAIに関する検討
生成AIと社会との関わりについては、著作権法以外の多くの分野でも検討が
進められている。

2. 本考え方の限定的な範囲
本考え方はAIと著作権法の関係に限定した解釈指針を示すものであり、AIと社会全体
の関係を網羅的に検討するものではない。

3. 他分野との連携の必要性
著作権法を超える観点については、他分野での議論や検討結果を参照する必要がある。

次回も引き続き要点をまとめたものをご紹介いたします。

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【2】簡単&スピーディ!簡易見積で転載許諾取得依頼を手軽にスタートできます
   ~簡易見積のご案内~
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*著作権および別刷に関するお問合せフォームはこちら
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*編集後記*
寒さが深まる中、健康づくりのため運動に励んでいます。
身近な運動習慣として、一駅分を余分に歩いたり、
お昼の買い出しのついでに遠くまで行ったり、
道端で猫と出会えるまで歩いたりと、一日9000歩を目標に歩数を増やしています。
普通に歩くだけではなかなか9000歩まで達することは難しく、
良い運動になっています。
皆さま、今年も1年大変お世話になりました。
どうぞ良い年をお迎えくださいませ。(Y.F)
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最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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