こんにちは。株式会社サンメディア CCS権利処理推進室です。
平素より著作権許諾申請代行サービスをご利用いただきまして、誠にありがとう
ございます。
サンメディアCCSフラッシュNo.050では、以下の情報をお届けいたします。
● 「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(4)
● リモートアクセスに関するお悩みはありませんか?「MyLOFT」のご紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(4)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
文化審議会著作権分科会法制度小委員会が令和6年3月15日に
「AI と著作権に関する考え方について」を発表しました。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94037901_01.pdf
本文書は、生成AI(人工知能)と著作権の関係を整理し、関係者の理解を深める
ことを目的とし、AI技術の発展と著作権保護のバランスを図るための指針として、
関係者の参考となることを目指しています。
今回は、「4.関係者からの様々な懸念の声について」の要点です。
◆要点◆
生成AIの発展に伴い、関係者から様々な懸念が寄せられています。
これらの懸念は、関係者ごとに大きく以下の3つのグループに分類できます。
(1)クリエイターや実演家等の権利者の懸念
1.著作物が無断でAIに学習されている問題
〇著作権法(第30条の4)の適用基準が不明確である。
〇AI学習を防ぐ技術的な対策の法的位置づけが不明。
〇AI開発・学習に適用される他の権利制限規定の有無。
2.AIが学習した著作物を基に、類似・依拠した作品が大量生成される問題
〇どのような場合にAI生成物が著作権侵害となるのか。
〇侵害物の生成頻度や条件が法的議論に与える影響。
〇AI学習によって発生する著作権侵害の基準。
3.AIによりクリエイターの仕事が奪われる懸念
〇作風や声など著作権で保護されない要素が模倣され、経済的損失が生じる。
〇AI生成物の流通が創作活動の意欲を削ぐ可能性。
4.海賊版など違法アップロードされた著作物の学習
〇違法コンテンツの学習が著作権侵害を助長する可能性。
〇違法コンテンツの学習を回避する技術的手段の有無。
(2)AI開発事業者・サービス提供事業者の懸念
1.意図せず著作権侵害を引き起こすリスク
〇AI学習や生成物の利用が著作権侵害となるのか不明確。
〇AI生成物が著作権侵害とされた場合、事業者の責任範囲はどこまでか。
〇事業者が責任を負わないための適切な対策。
2.悪意のあるユーザーによる著作権侵害の責任
〇悪意ある利用者によるAI生成物の著作権侵害が発生した場合、事業者の責任はどうなるのか。
〇事業者が回避すべき具体的なリスク管理策。
(3)AI利用者の懸念
1.AI生成物の利用が意図せず著作権侵害となるリスク
〇AI生成物がどのような場合に著作権侵害とされるのか。
2.著作権侵害と誤解され、炎上するリスク
〇法的には問題ないケースでも、著作権侵害と非難される可能性。
3.「努力せず作品を作っている」といった同業からの批判
〇AI利用者が創作の正当性を問われる風潮への懸念。
4.AI生成物が著作権の保護対象にならない可能性
〇AI生成物の著作物としての扱い(創作的寄与の要件)。
〇著作権法以外での保護手段の有無。
◆まとめ◆
生成AIの発展により、著作権の保護、事業者の責任、利用者のリスクなど、
多様な懸念が生じています。今後は、関係者ごとに論点を整理し、
適切なルールの整備が求められます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】リモートアクセスに関するお悩みはありませんか?「MyLOFT」のご紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現在、多くの機関で「グローバルIPアドレスの廃止」や「アクセス制御の必要性」
といった課題が発生しており、適切な対応が求められています。
また、テレワークの普及によりリモートアクセスは必須となりつつありますが、
従来のサービスでは一部コンテンツへの非対応や、サーバー管理のコスト、
同時接続数の制限といった問題も存在していました。
そこでご紹介するのが、Eclat
Engineering社が提供する次世代リモートアクセスサービス「MyLOFT」です。
「MyLOFT」は、単なるリモートアクセスの実現にとどまらず、
以下のような特徴を備えています。
・機関外からでも機関内と同様に契約サービスを利用可能
・ユーザーやグループごとにアクセスできるコンテンツを柔軟に管理
・AWSを活用したクラウドサービスにより、サーバー管理の負担や同時アクセス数の制限なし
・シングルサインオン(SSO)との連携が可能
・「どのユーザーが」「何を」利用しているかが把握できる利用統計機能
・モバイルアプリ対応
・お気に入りの論文等を整理できるパーソナルポータルサイト提供
・論文のテキストデータを自動保存し、インターネット環境がなくてもオフラインで閲覧可能(※一部論文で対応)
実際に導入されたお客様からは、「非常にスムーズに文献を閲覧できた」
「外出先でもスマートフォンから利用できて便利」といった声をいただいています。
少しでもご興味がございましたら、
e-port@sunmedia.co.jp
までお気軽にお問い合わせください。
MyLOFT 紹介ページ
https://www.sunmedia.co.jp/myloft/
—
*著作権および別刷に関するお問合せフォームはこちら
https://www.sunmedia.co.jp/ccs-contact/
*「転載許諾申請 見積依頼フォーム」からご依頼いただけます。
https://www.sunmedia.co.jp/ccs-tensaikyodaku-form
———————————————★
*編集後記*
少し前ですが自宅の近所に大きなひまわりが咲いていました。
冬に咲くひまわりを見るのは初めてで、前を通るたびに、
嬉しいような微笑ましいような気分になりました。
夏のひまわりはまだまだ先ですが、桜の開花予想の出る季節となりました。
皆さま、どうかお健やかな日々をお過ごしください。(KK)
———————————————
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
●このメールは、これまでに弊社サービスをご利用またはお問い合わせいただいた
お客様宛に送信しております。
●今後、サンメディアCCS フラッシュがご不要である場合は、お手数ですが、
このメールへのご返信、または ccs@sunmedia.co.jp まで、
変更・ 配信停止のご連絡をお願いいたします。
●本メールの著作権は、株式会社サンメディアに帰属します。
Many Thanks! 60th Anniversary since 1964
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
株式会社サンメディア CCS権利処理推進室
http://www.sunmedia.co.jp/
ccs@sunmedia.co.jp
〒164-0012 東京都中野区本町3-10-3 PORT91
Tel: 03-3374-5836 Fax: 03-5371-8453
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++