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「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(8)、申請から許諾取得までどれくらいかかる!?、<企業ユーザー様向け>ジップインフォブリッジ/サンメディア共催セミナーのご案内 :CCSフラッシュNo.055

こんにちは。株式会社サンメディア CCS権利処理推進室です。
いつもメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。

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 「AIと著作権」シリーズには多くのご感想やご意見をいただいております。
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 今後とも、皆さまのお役に立てる情報をお届けできるよう努めてまいりますので、
 どうぞよろしくお願いいたします。
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サンメディアCCSフラッシュNo.055では、以下の情報をお届けいたします。

 ● 申請から許諾取得までどれくらいかかる!?
 ● 「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(8)
 ● <企業ユーザー様向け> ジップインフォブリッジ/サンメディア共催セミナーのご案内  
   文献担当者必見! SAVVY PharmaLiで進める著作権管理の実践例をご紹介

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【1】申請から許諾取得までどれくらいかかる!?
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申請から許諾取得までどれくらいかかるか、ご存じでしょうか。
今回は、「申請からの許諾取得にかかる期間」についてご紹介いたします。

申請先によって大きく異なりますが、
弊社の直近の実績では、許諾が得られるまで平均29日でした。
もちろん早い場合は1週間以内に回答が得られますが、
申請先や内容によっては 150日以上かかるケース もあります。

▼ なぜ、そんなに時間がかかるの?
主な理由は以下のとおりです:

 ・権利者の審査プロセス:申請内容を丁寧に確認するため、判断に時間を要することがあります。
 ・原稿修正の指示:内容に修正指示が入った場合、修正→再提出→再審査が必要になることがあります。
 ・レスポンスの遅延:権利者によっては返信が遅れる、あるいはまったく返信が返ってこない場合もあります。

弊社では、定期的な進捗確認・リマインドの実施を徹底し、
少しでも早く許諾を得られるように動いています。
しかし想定どおりには行かないこともあります。

納期が決まっている場合は…

ご希望のスケジュールに間に合わせるためには、早めの申請依頼がカギです!
お早めのご相談・ご依頼を、心よりお待ちしております。

・著作権に関するお問合せ・ご相談 フォーム
https://www.sunmedia.co.jp/ccs-other-form/

・転載許諾申請 見積依頼フォーム
https://www.sunmedia.co.jp/ccs-tensaikyodaku-form

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【2】「AI と著作権に関する考え方について」を読み解く(8)
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文化審議会著作権分科会法制度小委員会が令和6年3月15日に
「AI と著作権に関する考え方について」を発表しました。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94037901_01.pdf

本文書は、生成AI(人工知能)と著作権の関係を整理し、関係者の理解を深める
ことを目的とし、AI技術の発展と著作権保護のバランスを図るための指針として、
関係者の参考となることを目指しています。
今回は、「5.各論点について」の「(4)その他の論点について 」の要点です。

◆要点◆
(4)その他の論点について

 ・学習データの削除要請に関する課題
  ー学習済みAIモデルから、著作権者が自分の著作物を削除させることが可能かどうかは、現状では技術的に難しい。
  ー今後の技術の進展を踏まえて、慎重に見極める必要がある。

 ・対価還元と補償金制度について
  ー著作権法第30条の4に基づけば、AI開発目的の情報解析による著作物の利用は、通常、著作権者の利益を侵害しないとされている。
  ーよって、著作権法の枠内で補償金制度を導入することには、理論的な正当性が乏しい。

 ・著作権法の枠を超えた対価還元の検討
  ー創作活動の好循環を目指す観点からは、著作権法の枠にとどまらず、技術的な工夫や市場設計の観点から、対価還元を促進する仕組みの検討が必要。

 ・著作物でないものを著作物と偽る行為のリスク
  ー著作物でないのに著作物であると称して取引する行為は、以下のような法的リスクを伴う:
   -ライセンス契約などの場面では契約不履行として責任を問われる可能性。
  -対価を騙し取った場合は詐欺行為(民法上の不法行為責任や刑法上の詐欺罪)に問われる可能性。
  ーこのような問題を著作権法でどう扱うかについては、引き続き検討が必要。

次回はいよいよ最終回となります。

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【3】<企業ユーザー様向け> ジップインフォブリッジ/サンメディア共催セミナーのご案内  
   文献担当者必見! SAVVY PharmaLiで進める著作権管理の実践例をご紹介
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このたび、ジップインフォブリッジ株式会社と株式会社サンメディアの共催により、
製薬業界の皆様を対象とした特別セミナーを開催する運びとなりました。

文献管理ツールの導入が進む中で、著作権運用の実務において
「どう管理すればよいか分からない」「誰が何をしているか見えづらい」といった
多くの課題を伺っております。

本セミナーでは、ジップインフォブリッジ社が提供する医薬品学術情報管理/検索システム
「SAVVY PharmaLi」の導入を通じた著作権管理運用の実践事例を軸に、
運用の“仕組み化”と現場での課題解決のヒントをご提案いたします。

さらに、SAVVY PharmaLiの文献検索・翻訳・要約といった実務に変化をもたらす
生成AIとの連携機能についてもご紹介予定です。

「システム × 運用支援」で実現する、新しい文献管理のかたちをご一緒に体感ください。

\☆☆共催セミナーのご案内☆☆/

■セミナータイトル:
文献担当者必見!
「導入をゴールにしない文献管理」
 ~ 著作権管理の仕組み化が “日々の業務” を変えていく ~

■日時:2025年7月24日(木)14:00~15:00
■形式:オンライン(Microsoft Teams ウェビナー)
■定員:50名(事前登録制・無料)
■共催:ジップインフォブリッジ株式会社 × 株式会社サンメディア

【プログラム】

14:00~14:05 ご挨拶

14:05~14:25 SAVVY PharmaLi ご紹介 「文献管理における課題認識とその対応」
  講演者:ジップインフォブリッジ株式会社 システム営業部 細井 崇史

14:25~14:45 データベースだけでは解決しない 「著作権管理運用の課題と処方箋」
  講演者:株式会社サンメディア Article Solutions マネージャー 麿 尚久

14:45~15:00 生成AI×文献管理でできること 「生成AI×文献管理でできること」
  講演者:ジップインフォブリッジ株式会社 プロダクト事業部長 尾形 文仁

▼お申込みはこちら
[参加登録フォーム(Web登録)]
https://www.info-brdg.co.jp/savvy/event.html
※定員に達した場合は抽選となる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
※お申込みいただいた方には、当日までに参加URLをお送りします。

本セミナーは、著作権運用の実務に課題を抱える皆様にとって、
具体的な改善のヒントを得られる貴重な機会です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。



*著作権および別刷に関するお問合せフォームはこちら
https://www.sunmedia.co.jp/ccs-contact/

*「転載許諾申請 見積依頼フォーム」からご依頼いただけます。
https://www.sunmedia.co.jp/ccs-tensaikyodaku-form

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*編集後記*
先日、水道から出る水が生ぬるく、早々に夏の訪れを感じました。
今年はすだれや風鈴の音色で少しでも涼を楽しめたら…と考えています。
ですがまだまだ7月の初め。真夏の暑さはこれからが本番です。
これから続く暑い日々、どうぞお体を大切になさってください。(K.K)
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最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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